ドローンでどうやって撮影するの?ドローン撮影の活用例も解説!
2010年ごろから登場し、ここ十数年でドローンは飛躍的に進化してきました。ただ操縦して遊ぶだけでなく、空撮を行うなど活用の幅は広がりつつあります。そこで、これからドローン撮影を考えている人に向け、ドローン撮影のメリットや撮影料金、ドローンだからこそできる活用方法について解説し、撮影時のマナーやルールもご紹介します。
ドローン撮影のメリット
空中を自由自在に移動できるドローンですが、ドローンを使用した撮影にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
■ダイナミックな映像でインパクト大
ドローンを活用すれば木々の間や建物の間などの狭い場所、木よりも高い場所での撮影できます。スマホやハンディカメラと比べれば、ダイナミックな映像が撮影できるためインパクトは大きいです。自由自在に操れるだけの技術があれば、躍動感あふれる映像を撮影することも可能でしょう。
■高画質で美しい映像が撮影可能
プロ仕様の機材と熟練のドローンパイロットがいれば、高画質で美しい映像が撮影可能です。家電量販店やネットで購入できる一般的なドローンでは少し難しいですが、よい機材を導入すれば雄大で美しい景色が撮影できるでしょう。
■ヘリや飛行機の空撮よりも低コスト
ドローンが登場するまでは、空撮はヘリや飛行機によって行われていました。ヘリや飛行機による空撮はガソリンや専門知識を備えたパイロットによる操縦が必要なため、もちろん高いコストがかかります。
その高いコストを回収できるだけの収益性がなければ、空撮を行うのは難しかったでしょう。しかし、ドローンは充電のみで稼働できるため、ヘリや飛行機と比べれば低コストで空撮が可能です。
ドローン撮影を依頼する費用は高い?
ドローン撮影は技術が身に付けば一般人でも操作可能になるとはいえ、ビジネスシーンで一時的に必要になる場合は講習を受ける時間も予算もないかもしれません。その場合、ドローン撮影を依頼することもできます。
しかし、ドローンパイロットによる撮影を依頼した場合、どのくらいのコストがかかるのでしょうか?
■画像の撮影のみであれば2万円ほど
1フライト約10~15分、カット数5カット前後、パイロット1名の稼働時間が30分~1時間以内、データ1,200万画素以上の画像(JPEG or RAW)の場合、撮影料金は2万円ほどです。対人・対物保険料は含まれますが、写真の編集や飛行許可の取得・特殊機材の準備は含まれないことがほとんどです。これらを自社でできるのであれば、シンプルな撮影プランでよいでしょう。
■動画撮影のシンプルなプランは3万円ほど
1フライト約10~15分、カット数5カット前後、パイロット1名の稼働時間は30秒~180秒、フルHDか4Kの動画データを成果物とする場合、撮影料金は3万円ほどです。動画の編集や飛行許可の取得、特殊機材の準備が含まれません。
■地上撮影と編集があれば約15万円
空撮と地上での撮影・編集を依頼すれば、撮影料金は約15万円かかります。そのほか特別な機材が必要で、制作期間が長ければ料金も高くなる可能性も。撮影・制作会社によっても価格は異なるため、事前に公式サイトで確認するか見積もりを依頼しておきましょう。
ドローンだからできる?活用方法とは
個人で写真や映像を撮影するには、ハンディカメラやスマホなどでも可能です。
では、ドローンだからこそできる撮影方法とは何でしょうか?ハンディカメラやスマホ顔負けの、ドローンの活用方法についてご紹介します。
■大きなアングルで全体のスケール感を伝える
観光地や大規模な農場・工場などは、手元のカメラだけではそのスケール感は伝わらないでしょう。ドローンを利用して空から撮影すれば、どのくらいの規模で事業を行っているのか一目でわかります。
■狭い空間でも躍動感あふれる映像が撮れる
躍動感あふれる映像を撮影する場合、ハンディカメラでは少し工夫が必要です。しかし、ドローンであれば床から一気に天井まで上昇できるほか、狭い場所を勢いよく走り抜けるといった映像が撮れます。テーマパークやスポーツ施設、自然体験施設などでは、「活発さ」や「心躍る」といった表現ができるのではないでしょうか。
■工場の天井から撮影する
工場を見学した際、次から次へと移動して今どこにいるのか、どの段階の作業を行っているかわからないことはありませんか?工場の天井からドローンで撮影すれば、どこでどんな作業をしているかが一目でわかります。
また、作業工程を順に撮影することも可能なため、1つの商品がどうやって加工されて完成するのか一連の流れの確認も可能です。工場の雰囲気もつかめるので、従業員の募集にも役立つかもしれません。
マナーとルールを守って動画を作ろう
ドローンの撮影にはマナーとルールがあります。個人でドローン撮影をしようと考えている初心者に向けて、撮影時のマナーとルールをご紹介しましょう。
■飛行許可と撮影許可を取得する
ドローン撮影をするときは、まずは撮影許可を取りましょう。撮影対象場所や施設がご自身の所持でないのであれば、撮影許可を取らなければドローンは飛ばせません。
また、飛行許可も必要です。航空法規定の飛行禁止区域でないか確認し、土地の所有者や国土交通省に申請しましょう。不安な場合は、制作会社にお任せするのがおすすめです。
■撮影前のロケハン
撮影日の前に現地へ赴き、ロケハンをしておきましょう。危険個所はないか、どの角度から撮影したいのかなど、事前に見ておくべき箇所はたくさんあります。段取りよく撮影するにも、ロケハンは事前にしておきましょう。
ここまで、ドローン撮影のメリットや撮影料金、ドローンだからこそできる撮影方法などをご紹介しました。映像をハンディカメラで撮影するのもよいですが、ドローンで撮影すればもっとインパクトのあるものに仕上がるかもしれません。撮影時のマナーやルールについても解説しておりますので、これからドローン撮影で写真や動画を撮りたいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。